komanyunの日常

とりとめもないことを綴った雑記

自分はたまねぎ?

NHK番組「わたしの思考探究」で、鷲田清一先生が言っていたこと

自分はなんだろうって考えたとき、人間はたまねぎだと思う。
たまねぎは、皮をめくっていったらどこかに芯があるんじゃないかって、思うけど
どこまでいっても皮ばっかりで、結局最後まで皮でおわっちゃう。
人間も同じ、自分ってどんな人って考えて、「社会人としての自分」をめくって
「父親としての自分」をめくって、「男としての自分」をめくって、とめくっていって
だからって最後本当の自分っていうのが現れることはない。

なるほど。

ならば、いろんな側面の組み合わせを持つ人そのものが、その人間なんだろう。

たとえ定年を向かえリタイアして、一枚皮をめくったとしても、地域で活動する
一枚を付け加えられれば、なんにもなしになることはない。
その時々動的に皮を追加したり、めくったりしていけば、たまねぎでい続けられる
わけで、恐れることはない。

ただあえてここで自分がたまねぎなんだと理解するには、自分の強みを知ること
が大事だろう。どんな皮をまとっていて、何枚くらいまとっていて、だから自分は
こんな形のたまねぎ と思っていたら、不安になることもない。
強みを知らなければ、自分の形も種類も分からなくて、「あなたって何?」って
尋ねられた日にゃー怖くて、泣いてしまう。

人生を自分の力で構築するとは、必要な皮と不必要な皮を判断し、自らの力で
自分のたまねぎを形成することだろう。

追記
2月のどっかの週で「わたしの思考探究」に泉谷閑示先生でます。
テーマは恋愛だって。どんな話だろうね?