最近手に取る本は、甲乙つけがたいほど素晴らしい。
そんな中で、これは万人に必要な考えが身につくと確信する本に出会ったので、紹介する。
タイトルは「伝わる・揺さぶる!文章を書く 」
読むに至った経緯とオススメ理由
日頃から自分の文章の読みにくさに、どうしたものか?と悩んでいた。
そこで一度文章の勉強でもしてみるか!と思い立ち、手にした本の1冊。
文章力を上げるつもりで読んでみると、ことのほか内容が深い。
これはもはや文章力を磨く本ではなく、人生を磨く本だ!!
ということでオススメすることにした。
どんな人に読んで欲しいか?
・人と話をしていて、理解されずに終わる人
・誤解を受ける人
・すぐに何かを諦めてしまう人
・自分をダメ人間と思っている人
読んで欲しい理由
自分の意見を人に聞き入れてもらえない。果たしてそれは内容の問題だろうか?
やみくもに考えを吐くだけで、筋立てて話せていないから、相手が理解できないのかもしれない。
どうやれば、自分の意見が相手に届くのか?→わかりやすく教えてくれます。
そんなつもりじゃなかったのに・・・。
意図したことと違う風に取られて、落ち込んだアナタ。
そこには、思わぬ落とし穴が潜んでいたのです。
その穴の見抜き方、教えてくれます。
説得にいつも失敗。
筋道立てて正論を述べてるのに・・・どうして聞き入れられない?
そこにはちゃんと理屈がある。
全勝とはいかなくても勝率6割は確保できる方法、書いてます。
ボクのお願い、だーれも聞いてくれない。
志望する会社には落ちるし、告白してもフラれる。
何をやってもダメ人間なんだ、と拗ねる前に、まだやれることあります。
どうでしょう?読む気が湧いてきましたか?
私個人が特筆すべき点は、相手と意見が分かれて話が平行線を辿りそうなときの対処法。
方法論というより、心がけを書いてあるのだが、めちゃめちゃ深くて感心した。
この本を通して得られるもの
それは、人に意思を伝える技法。
もやっとしたままの考えを「書くこと」で固める。
好き勝手に考えがちな思考にピシッと一本の筋を通し、他者から見ても自分がどうしたいのか、それはなぜなのか、がハッキリわかる形に整えることで、意思を共有化する。
相手の反論を想定して次善策を打ち、理解が得られる率を上げる。
そのやり方が書いてある。
社会で生きている以上、他者の理解を得ることは欠かせない。
だったら積極的に理解を得る方法を体得してやろうじゃないか!と思うことが、人生に責任を持つことである。
今、投げやりになっている人こそ、この本が必要ではないか、と思う。
損はさせない一冊。是非手にとって、線を引いて、メモを書いて、じっくりと味わってみて下さい。
著者
山田ズーニー氏。ベネッセコーポレーションで小論文の企画・編集・プロデュースに携わり、後に独立。
本書執筆時は40才(2001年上梓)。女性。ズーニーはニックネーム。