komanyunの日常

とりとめもないことを綴った雑記

日本人としてのアイデンティティ

昨晩、ジャマイカに旅行した番組をやっていて、ジャマイカの人はおおらかでおおざっぱだなぁと感じながら、視聴していた。

そういえば、世界で日本だけが指定した時間内に宅急便が届くと聞いたことがある。

そして3分に一度到着する山手線は時刻表通りに運行している。

我々日本人にとって宣言したとおりに物事が進むのは当たり前すぎて、国外に出て初めて自国の特異性に気がつくのである。

不安遺伝子を有する日本人の割合は非常に高いと聞いたことがある。
不安ゆえに、周囲から最も賛同を得られやすい堅実な道を歩むと、几帳面という国民性が育まれるのだと思う。

今から30年くらい前、日本の製造業は世界に羽ばたいた。
その一番の理由もまた、国民性にあったのではないだろうか?
几帳面で繊細な日本の国民性が、他国ではなしえない技術を生み出した。
その技術を他国は真似しようと躍起になり、外国人が日本の有名企業を研究した。
そして、几帳面をそこそこ盗み、技術もそれなりに習得し自国へ持ち帰った。
日本を除くアジアの躍進は、日本のお家芸の流出とも深く関連があると思う。

国民性から波及した技術をうまく模倣され、いまや日本の有名企業は人件費の高さに閉口しているのが現状。
製造業に未来はないという人さえいる。
しかし、日本に未来はないのだろうか?
日本人の持つ几帳面な国民性は、真似される程度でおしまいなのか?

私は違うと思う。
確かに我々はアメリカのように結論をドバッと言い切ることができない。
中国のように気が強くガンガン押していくこともできない。
でも、几帳面さを武器にあらたなステージを築けるはずだ。
今までのようにストレートでは勝負できないだろう。それでもフォークやカーブの玉を投げられる下地を作れば良いではないか。

幸いにしてSNSが発達し、他者の考えや海外の考えを手軽に感じることのできる世の中になった。
様々な要素に触れ、取り込むチャンスはゴロゴロ転がっている。
これらをうまく融合して几帳面さにプレミアムをつけて売れば、まだ日本は伸びるチャンスがある。
シャープの調子が悪くても、パナソニックやソニーが失速していても、それでも日本がダメになったわけじゃない。
我々はまだ諦めちゃいけないと思う。
そして、まだまだイケる。
そう信じていたい。

最後に
几帳面さは、他者を意識し萎縮する危険さと隣り合わせだ。
他人の顔色をうかがいながら生きていく日本人。
でもこれからは、それじゃいけない。
人の顔色をうかがうより、まず自分の信念を問え!といいたい。
自分を持ちつつ、他者に受け入れられやすい世界を作る。
それが出来たとき、日本はさらなる躍進ができる。