komanyunの日常

とりとめもないことを綴った雑記

八千草薫さんって素敵だと思う

ふと、映画ディアードクター(主演:笑福亭鶴瓶)に出ていた八千草薫さんの表情が
浮かんだ。

 八千草さんはガンに冒されながらも、必死でそれを娘(医者)に隠そうとし、ドクター(鶴瓶)

も彼女の意図に気付いて協力するというストーリーだ。

八千草さんが演じる役はやさしい。
全てを包み込むような温かさがある。拒絶とは無縁の「相手が言うことは全て正しい」
という姿勢がにじみ出ている俳優さんだ。

実は八千草さんのような姿勢がもっとも無理のない状態だと思う。
相手がいうことは、その人の心的現実(その人だけが感じている現実)において、事実
であり正しいのだ。
それを否定しようとすればするほど、相手は距離を取り、殻に閉じこもる。

それは人間同士としてとても哀しいことだ。
にもかかわらず、多くの人は自分の意にそわない相手を邪険にし、けなす。
敵を作り、その結果孤立し、寂しさにうちひしがれる。

自分が相手に受け入れられるためには、自分が相手を受け入れることが先だ。
八千草さんのような相手を受け入れるおおらかさのある人は、きっと映画ファン
だけでなく多くの共演者に愛されるのだろう。

こういう生き方が素敵だなと思える先輩です。