komanyunの日常

とりとめもないことを綴った雑記

ハードロックカフェにいたかっこいいおじさまの思い出

10代の頃、大阪のハードロックカフェによく行っていた。
ガリ勉だった私には、あのやや混沌としたエッジの効いた世界がたまらなく魅力的だったのだ。
そのハードロックカフェにあるとき金色のネームプレートを付けたスーツ姿のオジサンがいた。おそらく店長さんなんだろう。
その優雅な出で立ちに、10代の私たちは胸をズキューンと打ち抜かれた。

恋心を抱くとかじゃないんだけど、とにかくカッコイイのだ。

しゃんとした背筋、細身の身体、身体にフィットするスーツをまとう様、ロン毛なんだけど清潔感溢れる感じ。(俳優の岩城滉一さんがスーツを着た感じに近い)

あれから時が経ちオジサンと同じ年代の人をよく見かけるようになった。
どの人もあのオジサンほどのオーラがない。
惰性で太ったよねお腹を抱え、ひいこら毎日を生きている。
平均的に年を重ねればそんなもんだと思う。

もう20年以上前にみたそのオジサンが今でも脳裏に焼き付いているということは、うら若き乙女には余程の衝撃だったのだろう。
あのオジサンは100人に一人、いや1000人に一人くらいの希有な存在なんだ。
若いときにカッコイイのは当たり前、年を取ってからカッコイイが本当のカッコイイだわさ、なーんて思っちゃいました。