手からすり抜ける幸せ
今日は回顧が続きます。
その昔大好きだった人と一緒にいたとき感じたこと。
手と手を合わせたほんの一瞬の幸せは、きっと指の間からすり抜けて、もう二度と
帰ってはこないだろうなーってこと。
好きな人と一緒にいる瞬間だけは、「生きていてヨカッタ」と心から思います。
彼の皮膚の感覚、吐息全てを自分の身体を通して感じられるのは、私の肉体が
この世にあるからです。(幽霊になったら無理)
けどその瞬間が長続きしないことも頭のどこかでわかっていて、だからこそ、切なさ
がいっそう積もる。
心が安定している人ならば、この一瞬は永遠に続くと信じられるのに、私は一瞬
は一瞬のまま終えるんだとしか思えませんでした。
実際、思ったとおりの現実でした。
恋愛を生活に変えるまで付き合いの続く人ってどんな人なんでしょう。
心の想いを実現できる人って、どのように生きているのでしょう。
至極の瞬間を迎える度に、終わりの見える虚しさにいつもうちひしがれていた自分
の知らない世界がこの世の中にはあるんですね。