komanyunの日常

とりとめもないことを綴った雑記

祖母の家の犬

20年ほど前、祖母の家で犬を飼っていた。
その犬はいつも繋がれており、周りには大量の糞があった。
つまり散歩に連れて行っていない。
犬ってそうやって飼うのかな?と幼子心に思っていた。

ところが、実際大人になってから、犬は毎日散歩に連れ出すものだし、散歩途中で

排泄をするので、排泄物を拾って処分するのが正しいということを知った。
ということは、祖母の家で飼われていた犬は、必要な世話をされていなかったという
ことか。

エサと水があれば、最低命は長らえることが出来る。
しかし犬も楽しく生きる権利がある。
人間の防犯のために飼われ、犬としての楽しみを十分に与えられず、働くことだけを
強要されるのは、強制収容所の囚人と同等ではないか。

人間が生物の頂点で、他の動物は人間に尽くすのが当然と考えているような
傲慢な態度は、いつかしっぺ返しを受けると思う。
その犬は、ついぞ反抗することなく、短めの生涯を閉じたが、祖母が若くして亡くなった
のは、そのしっぺ返しかもしれない。
大切にしなくていい命なんてない。
動物も植物も、人間もみんな尊ばれる大切な存在だと私は思います。