ネットショップの一長一短
昨今は、直接店に出向くより、ネットで買うことの方がずいぶん増えました。
Amazonに始まり、楽天、ヤフーなど、数々のショッピングモールがあるため、値段や在庫の有り無しを見ながら、最適な店を選ぶのが楽しいです。しかしネットショップならではのマイナス面もあります。
それについて、いろいろと考えてみたいです。
感激サービスのヨドバシカメラ
15年ほど前、友人がヨドバシで電話のオペレータをしており、そのときは重労働で大変だったと聞いていたので、一時ヨドバシのイメージは最悪でした。しかしオンラインショップのヨドバシドットコムを使い始めると、評価は一変。
感動サービスを提供してくれる企業になりました。
その感動とは、「配達が驚くほど早い」
たとえば夜の10時に注文したら、配送しましたの連絡が深夜0時にきます。そして翌朝には届きます。これはどのネットショップより催促で、都内でもない田舎でこのスピードって、驚異的すぎ。毎回、超絶感動させられます。
きっと裏では、パッキングで夜遅くまでお仕事している方々がいるんだなぁ、と思うと、本当に頭が下がります。
冠負けの百貨店
その昔、百貨店といえば、あこがれの場所でした。煌びやかなディスプレイに、高額商品の数々、上品な接客。おかっぱ頭でハナ垂れ娘の私にはまぶしかった。今でこそ少し陰りが出はじめているものの、「三越」や「高島屋」といった名前が、信用の証であることに変わりはありません。
ならば当然に、ネットショップもそうであろう、と思っていました。
少なくともサービスの上では、Amazonやヨドバシより三越や高島屋の方が秀でてると思っていたのです。
が、9月頃三越オンラインで注文したところ、届くまで5日かかり、4日前高島屋楽天店で注文したところ、いまだ配送の連絡も来ず。
アレ?百貨店ってこんなにサービス悪かったっけ?
評判を見ずに注文画面は進められる
ネットショップは店構えを見ることはできません。見るのは商品画像だけ。
しかも購入手続きを進めるにあたって、出てくるのは商品レビューのみで、店のレビューは非表示だったり隅っこにあったり。よほど気をつけていないと目にとまりません。
すると、百貨店はいいサービスだ、という思い込みが先行して、スイスイと購入手続きしてしまいます。
すべてが終わってから店の悪評に気づいても後の祭り。
我々はそれほどに思い込みに支配されているのです。
買い物にリテラシーを求められる時代
怪しいサイトほど、立派なページを作り、客に「いい店だ」と思い込ませるよう手間もお金も惜しまない、と聞いたことがあります。となれば、サイトの善し悪しだけでは決められず、消費者である我々は、買う店の信用情報を、信用できる筋から得るといった小難しい手順を踏まねばなりません。
昔に比べて低価格で買える、お店を選べるといった便利が手に入る一方で、店を信用できるか自己調査・判断しなければならないところまで来てしまいました。買い物にリテラシーを求められる時代に突入したのです。
もし自分が年を取って、認知能力が低下したとき、生活と切り離すことのできない買い物がこんなに難しいことになっていたとしたら、どう安心して暮らしたら良いのでしょう。
もっと誰にでも優しい、安心して買い物のできる経済が出現することを願ってやみません。