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komanyunの日常

とりとめもないことを綴った雑記

夜光観覧車②

昨晩の夜光観覧車2話で記憶に残った所。

彩花の心が徐々にすさんでいく様子について

偶然友人からの嫉妬と親の無理解が重なりストレスが溜まったと思われる。
中学生ならまだまだ恋愛観が浅いので、見た目や行動に惹かれて同じ男子を好きになることはよくある。
嫉妬にかられた友人からのあからさまな嫌がらせについては、現実の世界でも十分起こりえるだろう。

外の世界が自分をのけ者にしているときほど、親や家族が頼りになる。
しかし母は世間の目ばかり気にするタイプで、娘の心に無頓着、父は「娘が幸せならいい」と言葉にしつつ自分の野心に目が向いている。
家族の誰もが彩花の受験失敗の傷や外との世界が上手くいっていない葛藤を見抜けていない。
特に母親の無神経さが際だつ。
受験に失敗して傷心した娘を思うなら、受験前に浮かれてとった希望校の制服写真をなぜ娘に転送するのか?
それは一般的に考えて、娘を傷つけることになるのは明白だろう。

ある時は娘に「あの私立校の制服を着ているところが見たいわ」といい、受験に失敗したら「私学はお金がかかるから公立でよかったのよ」という母。
こういう二枚舌の人間は、子供から見て最も嫌悪する存在である。
私も経験したことがあるが、希望ばかり押しつけてそれが通らないと分かると手のひらを返したように別のことを母親から言われると、「じゃあ、あの希望はなんだったの?」と思う。
完全に母親を疑うようになる。

母からすれば、その場に一番ふさわしい言葉を選択したつもりだ。
受験前なら希望校の話を、失敗したら現在の環境を受け入れればいい・・・と。
しかし子供にそんな心の切り替えができようか?
子供はまっすぐに希望校に向かって努力したのだから、その努力が報われなかったとき、どう感情を処理してよいか分からないのだ。
親が寄り添うのは、処理の仕方の分からない感情の方であって、現在の環境を受け入れる努力をする方ではない。

希望校に入ろうと、そうでない中学に入ろうと、後々見れば大差はないのだが、後々というのは自分が受験に失敗したトラウマを乗り越え感情処理した後なのである。

親の希望が子供の心を傷つけている。
希望の押しつけは、人生に不満を持つ親に見られる愚かな行動だ。
子供は完全なる犠牲者である。
それを「あなたのためよ」と言ってはばからない親は子供にとって重荷でしかない。

子供がもうちょっと自分を尊重されることを知っていたならば、子供がもうちょっと自分の意志を表明できるなら、親のこんな愚行ぶった切れるのに。

やりきれない思いを抱えた彩花は家の中を荒らして、外へ出て行くが、子供にはそれが必死のSOSなのだ。
親は自分の責任だと受け止め、本気で子供に向き合って欲しい。