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komanyunの日常

とりとめもないことを綴った雑記

咲が愛されるワケ(日曜劇場 jinより)

最近視聴率のよいドラマと言えば~仁~だ。
私は最初マンガ原作ということで、期待せず見ていた。
ところが見ている内に、いつも涙してしまうほど感動するようになった。

特に綾瀬はるか演じる咲に、男性諸君はハートを奪われているに違いない。

こんな彼女や妻がいたらと想像するのも無理ないかわいさと一途さである。

ところでこの咲にどうして多くの人が心を奪われるのかと考えた所、咲はある
役割をなしえていることが分かった。
それは、仁のカウンセラー役。
仁は未来から来た医者であり、江戸に慣れる苦労を持ちながら、いつ未来へひき
戻されるのか?そもそもどうして未来から江戸時代へ送られてきたのかという
葛藤を抱え、悩んでいる。

自分のしたことに意味はあるのか?
それを仁は咲に話すと、咲は仁の思いこみをやさしく&厳しく 諭すのだ。

人は生きている以上、迷いの中にいる。
迷いの大半は、現代が生み出した成果主義のような思いこみだ。
<大学に行かねば/大企業に就職せねば/給料を稼がねば/人のために成らねば>
という思いこみは、成果を達成し得ないと分かった瞬間から苦悩に変わる。
<大学に合格しない自分/大きな企業に勤められない自分/フリータの自分/役に
たてない自分>となって落ち込むのは、理想を掲げ、それを達成することこそが
意義だと思いこんでいるからではないだろうか?

生きていて、自然に笑えること、自分のやりたいことを精一杯やることだけで
いいじゃない。

こうあらねばならぬ像をつくると辛くなる。咲は仁のならぬ像を取り去ってくれる。
つまり咲が行っているのは対話そのもの。
人の相談に乗るとは、咲のように耳を傾け、相手を尊重し、相手の思いこみに
疑念を投げかけ、悩んでいる本人に考えさせること。

男女の仲というのは、こうあって欲しい。
対話ができてこそ、一緒にいる意味がある。
このドラマが高視聴率なのは、現代に不足する対話を見事に表現しているから
だと私は思う。
そうやってドラマを視ると単なる物語から教科書へと変身する。

これからも楽しみに視聴していきたい。