復興っていうけれど・・・
うちはテレビが見られない状況なので、ずっとラジオを聞いている。
そこでよく被災地に向けて、メッセージが読まれる。
神戸の震災の時に「がんばってください」という言葉は辛かったということを
耳にした。
その気持ちが今よく分かる。
「応援しています」とか「がんばろう」って言われても、実際の所、復興以前に
原子力発電所の問題があって、そこをどう乗り切るかまだ全然見えない。
下手をしたら今居住している区域に何十年も近づけない状態になるかも知れない
不安の中で、励ましの言葉をもらっても戸惑うばかりだ。
それと安否確認のためにメールがたくさん来るが、通り一辺倒の質問をされて
メールを送った側は満足して、連絡が終わる。
我々被災者は、心理的ストレスの中にいるのだから、心に寄り添うような態度を
とっていただきたい。
例えば被災者側の不安を聞くとか、好きな話題を振るとか。
余震が続く中、片付けなども思うように進まないで、ただ原発を恐れながら日々を
暮らす我々は、身近な知人とたわいもない会話をすることで、少しは心が安らぐ
のだ。
節電や募金以外にも、携帯電話の充電が可能な被災者には、支援できる方法がある。
自分が被災者になったつもりで、何を相手から受けると、少しでも心が安らぐのか
考えてみて欲しいと思う。