komanyunの日常

とりとめもないことを綴った雑記

土いじりの魅力

私は園芸に興味はありません が 昨今ガーデニングとか野菜作りを趣味とする人
が多くいる。
原因は、オシャレなイメージになったから。道具もそろったから。健康志向だから。

けど、それだけかな?

土いじりをしていると煩わしい人間界の呪縛から解放されるという。

それわかーる。
自然は恣意的ではない。ただそこにあるだけ。
人間も自然の一部なのだから、本来なら「そこにあるだけ」の存在であるのに
無理にねじ曲げ、形作ろうとする。その曲げる力が呪縛である。
誰かが相手に対し、無理矢理こちらの考えに同意しろとねじ曲げる。
「普通××だよね」や「私はいいけど、皆が許さないよ」という言葉は、婉曲的に
その人間の「ある」状態を否定し、意志を曲げてでもこっちへこいと言わんばかり
である。人間なんだからいろんな考えがあっていいじゃーんという自由さを奪い
とっている。

ところが自然はそういうことをしない。
なにもしてくれないけど、なにもしない。これが正しい有り様だと思う。

人間はどんだけ矯正されようとも、心のどこかに自然としての有り様を求めてしまう。
その一端が表出した状態が土いじりだと思う。
そうやって、自然と本来の有り様同士で会話することが、時として心を解き放つ
のだろう。
人間が働きかけるのに比べ、自然は微弱な力ではあるが、しかし、とても有効な
治癒を心に施してくれるのだと思います。